(飲食・カフェ / ターゲット:ランチ・カフェ利用の女性 / 目的:来店客数増加・SNS拡散)
目次
■ 制作概要・コンセプト
「#行ってきた」を誘発する、フォトジェニック・デザイン
飲食店のWebサイトは、グルメポータルサイト(食べログなど)との差別化が必須です。ポータルサイトでは表現できない「お店の空気感」や「オーナーの想い」を伝えるため、雑誌の切り抜きのようなコラージュレイアウトを採用。 写真のシズル感(美味しさ)を最大化し、InstagramなどのSNSと世界観を統一することで、デジタル上での「来店体験」を提供し、実際の来店へと繋げるO2O(Online to Offline)戦略の拠点としました。
■ デザイン戦略(配色・フォント)
配色:テラコッタオレンジ (#E2725B) と オーガニックグリーン
- 色彩心理: 暖色系のオレンジや赤は、交感神経を刺激し、食欲を増進させる色(アペタイジングカラー)です。
- ただし、原色だとファストフード的に見えてしまうため、少し焦げたようなテラコッタ色や、木材のブラウン、野菜のグリーンを組み合わせ、オーガニックで健康的なカフェごはんのイメージを構築しました。
フォント:手書き風スクリプト + 丸ゴシック
- 「手作り」の温かさを伝えるため、見出しやアクセントに手書き風のフォントを使用。
- 本文には角のない「丸ゴシック」を採用し、女性客や子供連れでも入りやすい、親しみやすい雰囲気を醸成しています。
■ UI/UX設計(レイアウトの意図)
モバイルファーストの「飯テロ」ギャラリー
- ターゲットの9割はスマホからのアクセスです。スマホ画面での閲覧時に、Instagramのストーリーのように画面いっぱいに料理写真が表示される縦スクロール型のUIを採用。
- 指でサクサクめくれる操作感が、空腹時のユーザーの来店意欲を刺激します。
スタッフ更新可能な「日替わりメニュー」CMS
- 「今日のランチは何?」という検索ニーズに応えるため、Instagramを更新する感覚で、店長がスマホから簡単に「本日のメニュー」を更新できるシステム(カスタム投稿タイプ)を導入。
- 常に最新情報が表示されるため、リピーターの毎日のアクセス習慣(エンゲージメント)を作ります。
■ マーケティング・SEO視点
※MEO(マップ検索)とSNS連携による「ニアバイ」集客
Googleビジネスプロフィール(GBP)とのAPI連携
- 「近くのカフェ」「〇〇駅 ランチ」というローカル検索(Local SEO)での上位表示を狙い、Webサイトのメニュー情報とGoogleマップの情報をAPIで同期。
- サイト内で予約が入ると、Googleマップ上でも「混雑状況」が反映されるなど、Googleのエコシステムにフルコミットすることで、マップパック(検索結果の地図枠)での露出を最大化しました。
Instagram UGC(ユーザー生成コンテンツ)の活用
- 公式の綺麗な写真だけでなく、実際に来店したお客様が投稿した写真(UGC)をサイト内にリアルタイムで表示。
- 「映える」写真が並ぶことで、「私もここで写真を撮りたい」という承認欲求を刺激し、広告費をかけずに拡散の連鎖(バイラル)を生み出します。
メニューの構造化データ(Menu Schema)
- Google検索結果で、クリックせずにメニューが表示されるよう、Schema.org/Menu の構造化データを実装。
- 競合店がPDFでメニューを載せている中、テキストデータとしてメニューを展開することで、検索エンジンからの評価を独占する戦略です。
予約システムの離脱防止(EFO)
- ランチタイムの予約はスピード勝負です。リクルートIDやLINEログインを活用し、名前や電話番号の入力を省略できる予約システムを導入。
- 「席だけ予約」のハードルを下げ、機会損失を防いでいます。
【用語解説】
- API (Application Programming Interface): 異なるソフトウェアやサービス同士をつなぐ仕組み。
- O2O (Online to Offline): ネット上(Online)で集客し、実店舗(Offline)へ誘導するマーケティング施策。
- シズル感: 食欲や購買意欲をそそるような、瑞々しい表現。
- モバイルファースト: スマホでの閲覧を最優先に考え、PCサイトよりも先にスマホサイトを設計する手法。
- UGC (User Generated Content): ユーザーによって作られたコンテンツ(口コミ、SNS投稿など)。

