介護・福祉施設

(介護・福祉施設 / ターゲット:利用者様の家族・求職者 / 目的:施設見学・信頼獲得)

目次

■ 制作概要・コンセプト

「施設」ではなく「家」を感じさせる、安心と信頼の可視化

介護業界のWebサイトにありがちな「無機質さ」や「閉鎖的な印象」を払拭することが最大のミッションです。意思決定者であるご家族(40代〜60代)は、大切な親を預けることに「罪悪感」や「不安」を抱えています。 その感情に寄り添うため、機能説明よりも先に「入居後の笑顔のある暮らし」を想起させるストーリーテリングを採用。「施設を探す」のではなく「第二の我が家を探す」という体験へと昇華させました。

■ デザイン戦略(配色・フォント)

配色:ビタミンオレンジ (#FF9F43) と アイボリー (#FFFBF0)

  • メインカラーのオレンジは、色彩心理学において「社交性」「温かさ」「エネルギー」を象徴します。ただし、原色ではなく少し彩度を落としたビタミンカラーにすることで、落ち着きと優しさを両立させました。
  • 背景色には、真っ白(#FFFFFF)を使用していません。高齢の方や目の疲れやすい方にとって、純白はコントラストが強すぎて「眩しい」と感じるためです。目に優しいアイボリーを採用し、長時間見ていても疲れない配慮を行っています。

形状:角丸(ラウンディング)の心理効果

写真のフレーム、ボタン、セクションの区切りなど、すべての要素に「R(アール・角丸)」をつけました。「角(かど)」をなくすことで、視覚的な攻撃性を排除し、潜在意識レベルで「安全な場所」「ぶつかっても痛くない場所」という安心感を醸成しています。

■ UI/UX設計(レイアウトの意図)

WCAG 2.1(Webコンテンツ・アクセシビリティ・ガイドライン)への準拠

高齢者や視覚にハンディキャップがある方でも閲覧できるよう、文字サイズは標準の16pxより大きい18px〜20pxをベースに設定。文字色と背景色のコントラスト比は「4.5:1」以上を確保し、誰もが見やすいユニバーサルデザインを徹底しました。

迷わせない「Zの法則」レイアウト

  • 奇をてらったレイアウトは避け、視線が自然に「左上→右上→左下→右下」と動く「Zの法則」に基づいたオーソドックスな構成を採用。
  • 「料金」「場所」「サービス内容」という、ユーザーが必ず比較検討する3大要素を、探すことなく自然な視線の流れの中で発見できるように配置しています。

■ マーケティング・SEO視点

※ここは特に重点的に設計しています

「地域名 × 施設種別」でのドミナント戦略

  • 介護施設は商圏が限られるため、ローカルSEOが命綱です。「〇〇市 有料老人ホーム」「〇〇区 デイサービス 送迎あり」など、地域名を含んだ複合キーワードでトップページ、および下層ページを最適化しました。
  • 特に、競合が対策しきれていない「〇〇市 認知症対応」「〇〇駅 介護 リハビリ」などのニッチなキーワードごとにランディングページ(LP)的なコンテンツを作成し、地域の検索需要を総取りするドミナント戦略を設計に組み込んでいます。

E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)の強化

  • Googleが医療・健康・YMYL(Your Money Your Life)ジャンルで最も重視する「E-E-A-T」を高めるためのコンテンツ配置を行いました。
  • 具体的には、「施設長やスタッフの顔写真と保有資格(介護福祉士、理学療法士など)」を明記。さらに「医療連携体制」を図解で示すことで、検索エンジンとユーザー双方に対し、「専門家が運営する信頼できる施設である」というシグナルを強力に発信しています。

問い合わせフォームのEFO(エントリーフォーム最適化)

  • 資料請求や見学予約のフォームでの離脱を防ぐため、入力項目を極限まで削減しました。
  • 「ふりがな」の自動入力機能の実装や、入力エラーをリアルタイムで優しく教える機能を追加。さらに、スマホではキーボードが自動的に数字入力モードに切り替わる設定など、ITリテラシーが高くない層でもストレスなく送信完了できる技術的な配慮を施しています。

ブログ機能を活用した「お悩み解決」コンテンツマーケティング

  • 「親の介護 限界」「老人ホーム 選び方 費用」など、入居を検討する前の段階(潜在層)が検索する悩みに答えるブログ機能を実装。
  • これにより、まだ施設を探していない段階からユーザーとの接点を持ち、信頼関係を構築した上で、タイミングが来た時に自社施設を選んでもらう「リードナーチャリング(見込み客育成)」の仕組みを構築しました。

採用コスト削減のための「求職者専用」導線

  • トップページのファーストビューに、利用者向けとは別に「採用情報」の入り口を大きく設置。
  • 「働く人のインタビュー」や「1日のスケジュール」など、求人媒体には載せきれない詳細情報を掲載することで、ミスマッチを防ぎ、高騰する採用媒体費を削減する「オウンドメディアリクルーティング」の役割も持たせています。

【用語解説】

  • リードナーチャリング: すぐに購入・利用しない見込み客に対し、有益な情報を提供し続けて信頼関係を育て、将来的な顧客につなげるマーケティング手法。
  • WCAG (Web Content Accessibility Guidelines): Webコンテンツを高齢者や障害者を含む誰にとっても利用しやすくするための国際的な基準。
  • YMYL (Your Money Your Life): お金や健康、人生に大きな影響を与えるジャンル。GoogleがSEO評価において特に厳格な基準を設けている。
  • E-E-A-T: Googleの評価基準。Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の略。
  • EFO (Entry Form Optimization): 入力フォーム最適化。入力の手間を減らし、完了率を高める施策。
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