(不動産・住宅販売 / ターゲット:ファミリー層・購入検討者 / 目的:物件検索・内見予約)
目次
■ 制作概要・コンセプト
「住まい探しの旅」を彩る、高揚感と機能性の融合
不動産サイトは情報量が膨大になりがちで、ユーザーは「探す疲れ」を感じてしまいます。そこで、単なるデータベース(DB)サイトではなく、雑誌をめくるような「ワクワク感」と、Amazonのような「探しやすさ」を両立させました。 物件写真は大きく美しく配置しつつ、検索フィルターのUIは極限までシンプルに。一生に一度の買い物をサポートするパートナーとして、信頼と期待感を醸成するデザインです。
■ デザイン戦略(配色・フォント)
配色:ホワイト (#FFFFFF) と シャンパンゴールド (#C5A059)
- 色彩心理: ベースは無彩色に近い白。これは、多種多様な色味を持つ物件写真(外観の青空、内装の木目、照明の暖色)を邪魔しないための配慮です。
- アクセント: 「高級感」「豊かさ」「輝き」を象徴するシャンパンゴールドをポイントで使用。安売り感を出さず、取り扱う物件の品質を無意識下で高く感じさせるブランディングを行っています。
グリッドシステムとカード型UI
- 情報を整理整頓して見せるために、厳格なグリッドレイアウトを採用。
- 各物件情報を「カード」としてデザインし、写真・価格・間取り・アクセスといった主要情報を統一された規格で表示することで、ユーザーはストレスなく複数の物件を比較検討できます。
■ UI/UX設計(レイアウトの意図)
ファーストビューでの検索完結(即時性)
- ユーザーの訪問目的は9割が「物件検索」です。そのため、トップページのメインビジュアル上に「エリアから探す」「沿線から探す」「こだわり条件」の検索窓をオーバーレイで配置。
- スクロールすることなく、アクションを開始できるUI設計により、直帰率を劇的に改善しています。
「タグ」による直感的な絞り込み
- 「#ペット可」「#リノベ済み」「#南向き」などの特徴をハッシュタグ風のデザインで表示。
- クリックするだけで同じ条件の物件一覧へ遷移できる回遊性の高い設計にし、ユーザーの滞在時間を延ばす工夫を施しました。
■ マーケティング・SEO視点
※データベース型サイト(DB SEO)の必勝法
ロングテールキーワードの自動生成(プログラマティックSEO)
- 不動産検索は「〇〇駅 賃貸 2LDK ペット可」のように、細かい条件の掛け合わせで検索されます。
- 検索条件ごとに動的にタイトルタグ(h1)とメタディスクリプションを生成するシステムを構築。手動で記事を書かなくても、数千パターンの検索クエリに対応するランディングページを自動生成し、ロングテール流入を大量に獲得する仕組みを導入しました。
- 例:「世田谷区 × リノベーション × 5000万円以下」の一覧ページが自動でSEO対策される設計。
画像検索(Googleレンズ)対策と高速化
- 不動産サイトは画像の枚数が命ですが、表示速度の低下はSEOの致命傷です。
- Lazy Load(遅延読み込み)の実装に加え、全画像を次世代フォーマットAVIF/WebPで配信。さらに、すべての画像に
alt属性(代替テキスト)として「物件名 + 部屋の特徴」を自動挿入し、Google画像検索からの流入も狙っています。
LPO(ランディングページ最適化)としての特集ページ
- 単なる検索結果だけでなく、「学区から探す」「独身貴族のリノベマンション」といったテーマ別の特集ページを作成。
- 潜在ニーズ(まだ条件が固まっていない層)に対して提案型のコンテンツを用意し、検索意図の浅いユーザーも囲い込むコンテンツマーケティングを展開しています。
会員登録へのマイクロコンバージョン(MCV)設計
- いきなり「問い合わせ」はハードルが高いため、「お気に入り登録」機能を実装。
- 「あと1件お気に入りすると、会員限定の未公開物件が見られます」というゲーミフィケーション要素を取り入れ、自然な流れで会員登録(リード獲得)へ誘導するUXライティングを施しました。
MEO(マップエンジン最適化)の多店舗展開
- 支店ごとにGoogleビジネスプロフィールを最適化し、Webサイトの各店舗ページと相互リンク。
- 「近くの不動産屋」という検索(ローカルクエリ)に対し、マップパック(地図枠)での上位表示を狙い、実店舗への来店予約を最大化しています。
【用語解説】
- ゲーミフィケーション: ゲームの要素(達成感、報酬など)をWebサイトに取り入れ、ユーザーの行動を促す手法。
- プログラマティックSEO: データベースの情報を組み合わせて、大量のページを自動生成し、広範囲のキーワードをカバーするSEO手法。
- Lazy Load(遅延読み込み): 画面に表示されている画像だけを読み込み、見えていない画像は後から読み込むことで、初期表示を速くする技術。
- alt属性(オルト属性): 画像が表示されない時に代わりに表示されるテキスト。Googleが画像の内容を理解するために必須。
- マイクロコンバージョン (MCV): 最終的なゴール(契約)の手前にある、小さなゴール(お気に入り登録、資料DLなど)。

