医療機関

(医療機関 / ターゲット:地域住民・患者様 / 目的:新規来院・Web予約率向上)

目次

■ 制作概要・コンセプト

「地域医療のゲートキーパー」としての安心と信頼

医療機関のWebサイトにおいて、最も重要な要素は「デザインの美しさ」ではなく「情報の正確性と信頼感」です。患者様は体の不調や不安を抱えて検索するため、迷わせない・待たせない・不安にさせないUI(ユーザーインターフェース)を徹底しました。 白衣を連想させる清潔な「白」と、冷静な判断力を示す「青」を基調に、高度な医療技術と地域密着の温かさを融合。「ここなら安心して体を任せられる」という確信を、来院前の段階で醸成するデザインです。

■ デザイン戦略(配色・フォント)

配色:メディカルブルー (#0056D2) と ピュアホワイト (#FFFFFF)

  • 色彩心理: 青色は、脈拍や呼吸数を下げて心を落ち着かせる副交感神経に作用する色です。通常の青よりも少し彩度を抑えた「メディカルブルー」を採用することで、科学的根拠に基づいた医療(EBM)の信頼性を表現しました。
  • アクセントカラー: 重要な「予約ボタン」や「緊急連絡先」には、補色関係にあるオレンジを使用せず、あえて同系色の濃紺や彩度の高い水色を使用。医療サイトにおいて「赤」や「オレンジ」は血液や危険を連想させるリスクがあるため、慎重に配色しています。

フォント:游ゴシック体(Yu Gothic)

  • WindowsとMacの両方で標準搭載されており、かつ可読性が極めて高い「游ゴシック」をベースに採用。
  • 字間(トラッキング)を広げすぎず、あえて少しタイトに設定することで、「情報の密度」と「医療現場の緊張感・真剣さ」を文字組みから演出しています。

■ UI/UX設計(レイアウトの意図)

ファーストビューでの「3秒ルール」対応

  • 患者様が最も知りたい情報は「今、診てもらえるか?(診療時間)」「どこにあるか?(地図)」「どう予約するか?(電話/Web)」の3点です。
  • これらをファーストビュー(スクロールせずに見える範囲)に固定配置。緊急性の高いユーザーに対し、情報の探索コストをゼロにする設計を行いました。

高齢者配慮のユニバーサルUI

  • メインターゲットに高齢者が含まれるため、文字サイズはブラウザ標準の16pxではなく、読みやすい18px〜20pxを基本サイズに設定。
  • ボタンのクリック可能領域(タップターゲット)を「44px × 44px」以上に拡大し、指の震えや視力低下がある方でも誤操作なく予約完了できるよう配慮しています。

■ マーケティング・SEO視点

※YMYL領域におけるSEO対策の真髄

YMYL(Your Money Your Life)基準への完全準拠

  • Googleは医療・健康ジャンルの検索結果に対し、極めて厳しい評価基準(YMYL)を設けています。これに対応するため、すべての医療記事・説明文の末尾に「文責:院長 〇〇(医師免許番号 第XXXX号)」という監修者情報を明記するエリアを設けました。
  • これにより、「誰が書いたかわからない情報」ではなく「医師が責任を持つ情報」としてGoogleに認識させ、検索順位の下落リスクを回避しています。

E-E-A-T(専門性・権威性・信頼性)の最大化

  • Experience(経験): 「開院XX年の実績」「年間XX件の手術症例」など、数値を可視化。
  • Expertise(専門性): 「〇〇専門医」「医学博士」などの資格証を画像付きで掲載。
  • Authoritativeness(権威性): 学会発表の実績や、地域医療連携の認定証などを「当院の取り組み」ページで網羅。
  • これらを構造化データ(MedicalOrganization)でマークアップし、検索エンジンに対して「このサイトは権威ある医療機関である」と直接伝達する技術的SEOを施しています。

MEO対策(ローカルSEO)による「地域名 + 診療科」の制覇

  • クリニック集客の要であるGoogleマップ対策を強化。「〇〇市 内科」「〇〇駅 小児科」といった検索クエリに対し、Webサイト内の情報を最適化しました。
  • 特に「アクセス」ページでは、Googleマップの埋め込みだけでなく、最寄り駅からの道のりを写真付きで解説。さらに「近隣の駐車場情報」や「バリアフリー経路」もテキスト化することで、ローカル検索での露出を高めています。

診療科目ごとのLP化(ランディングページ化)

  • トップページだけに情報を詰め込まず、「内科」「消化器科」「健康診断」などの診療科目ごとに、独立した詳細ページ(LP)を作成。
  • 「胃カメラ 痛くない 〇〇市」のような、悩み深く具体的な検索キーワード(ロングテール)で流入したユーザーを、そのまま該当ページで説得し、予約へ繋げる導線を構築しました。

予約システム(CV)への心理的ハードル除去

  • Web予約システムの入力画面で離脱が多い原因は「面倒くさい」と感じるためです。
  • 初診でも会員登録なしで予約できる「ゲスト予約機能」への導線を強調し、「まずは来院してもらう」ことを最優先に設計。電話ボタンには「スマホからタップで発信」機能を実装し、アナログ派の取りこぼしも防いでいます。

【用語解説】

  • ロングテールキーワード: 検索ボリュームは少ないが、具体的で成約率が高い複合キーワード(例:「〇〇市 内科 日曜診療」)。
  • EBM (Evidence-Based Medicine): 根拠に基づく医療。デザインにおいても「感覚」ではなく「根拠」を示すことが重要。
  • YMYL (Your Money Your Life): 人々のお金、健康、生活に重大な影響を与えるジャンル。Googleの品質評価ガイドラインで最重要視される。
  • E-E-A-T: Googleの検索品質評価基準。経験(Experience)、専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthiness)。
  • 構造化データ: HTMLの中に記述する、検索エンジン向けのメタデータ。検索結果にリッチな情報を表示させるために使う。
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